We,mother Kaco and daughter Saya, are working on dogs and cats conservation activities.This is our activities' blog. We hope to share the information with many people, and we also would like to transmit the information. We started the activities in earnest in 2005. Looking for adopters for 9 dogs which some homeless people were unable to look after let us to start the activities.(ル二さん 訳)

2013年2月6日水曜日

エンジェル

今回は心臓病と戦う我が家のわんずのお話です。

2008年 7月26日 とある繁殖所より1頭のマルチーズの女の子を保護しました。
名前は「エンジェル」




保護当時はものすごく人見知りで名前を呼んでも怯えてしまい、目も合わさず、抱っこをすればガッチガチに固まってしまいました。
いつものように、保護をしてから動物病院に連れて行き健康診断をしてもらうと、『僧帽弁閉鎖不全症』という心臓病であることが分かりました。

僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
この病気はマルチーズやシーズー、ポメラニアンやキャバリアなどの小型犬が中高年期(とくに7.8歳)以降にかかりやすい病気と言われています。
この病気が進行すると心臓が大きくなり気管支が圧迫されたり、肺の機能が低下して、うまく呼吸できなくなります。また、血流が悪くなり、興奮したり運動すると、貧血状態になり足がふらつき頭が朦朧として倒れやすくなります。
詳しくはこちらのサイトをご覧ください(http://www.eepet.com/dogs/soubouben-heisahuzen.html

エンジェルの状態は、胸に手を当てると心臓が大きく動いているのがはっきり分かるほど肥大しており、興奮したりすると苦しそうに呼吸をし、咳き込むことがあります。
当然、お散歩は我が家に来た時から行ったことはありません。
興奮をさせないように気を付け、お薬も毎食欠かさず飲ませます。が、このお薬は心臓が大きくなってしまうのを(病気の進行を)遅らせるものであり、治すものではないのです。
手術をしたくても、心臓がそれに耐えられるだけの強さがないのです。
ですから、我が家では「完治のための治療」ではなく「進行を遅らせる」という選択を選びました。

こんな状態なのに繁殖犬として妊娠、出産をくりかえしてきたのです!!
生きて繁殖所を出られたのは奇跡です。

去年の夏、呼吸が悪化し、「肺水腫」になってしまい手術はできないので利尿剤の投薬でなんとか持ち直しました。

「これから先、いつ何があってもおかしくない」
それが獣医さんの言葉でした。
ケージに専用のビニールカバーをかけて中に酸素を送り込み酸素を充満させます
これを機に、思い切って酸素濃縮機(酸素ハウス)を購入しました。呼吸が苦しくなった時にすぐにそこに入れてあげられる準備をしようと思ったからです。
酸素濃縮機です。
できればこの先使う事のないように・・・と、購入当時は思っていたのですが・・・。



受診の度にエンジェルの心臓は悪化しており、先月病院でレントゲンを撮った時には心臓が大きくなりすぎて心臓が完全に気管を押しつぶしていました。
そのため呼吸をお腹で無理やりしている状態です。常に腹式呼吸をしている感じといったところでしょうか。相当苦しいはずです。

僧帽弁閉鎖不全症はマルチーズがかかりやすい病気とは言っても、遺伝的疾患の場合もあります。
利益ばかりを考えた無責任な繁殖の仕方をしたブリーダーがいるばかりに、このように苦しめられている子たちがたくさんいるのです。そういう子から生まれた子犬たちは、やはりどこかに病気を持っているのです。

エンジェルにとって何が一番最善なのかを獣医さんと話し合いながら、これからのエンジェルとの1日1日を大切にして過ごして行きたいと思っています。






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