We,mother Kaco and daughter Saya, are working on dogs and cats conservation activities.This is our activities' blog. We hope to share the information with many people, and we also would like to transmit the information. We started the activities in earnest in 2005. Looking for adopters for 9 dogs which some homeless people were unable to look after let us to start the activities.(ル二さん 訳)

2012年6月28日木曜日

ある猫のはなし

毎年この時期なると思い出すことがあります。

わたしの家が小学校の通学路にあることもあって、小学生が外ネコちゃんと遊んでいることがよくあります。

或る日、数人の女の子が「学校に猫がいるの。なんだか病気みたい」と言うので子供たちと探しに行きました。あちこち探しましたが見つかりません。すると、別の女の子が「先生が連れて行っちゃった。病院に連れて行くって。」(まずい、保健所に連絡したな)と思い、すぐに保健所に連絡しなければと思っていると、その女の子が「きっとウソだよ。保健所に連れて行かれて殺されちゃうんだよ。」と・・・・ショックでした。子供たちは大人の、しかも学校の先生のウソを見抜いている。子供たちには「大丈夫、先生に話して私が病院に連れて行くから」と話し、すぐに保健所に連絡を入れました。

案の定、学校から引き取りの依頼があり既に向かったとの事。私の猫なので連れて行かないように捕獲員さんに連絡をしてほしい旨を伝え、学校の正面玄関に向かうと既に猫を抱えた捕獲員さんの姿がありました。

ネコの状態は非常に悪く助けられないのは一目瞭然でした。

病院での検査結果は白血病。衰弱の様子からして何日も持たないだろうとの事でした。
家に連れて帰り、輸液をしながら最期を看取ることにしました。

子供たちは下校の途中で寄って「元気になる?いつ会える?名前は決めた?」と聞きます。死が目前に迫っているのが分かっているので「頑張って病気と闘ってるよ。」と答えるのが精一杯でした。
3日後、『ノア』という名前をもらったその猫は眠るように息を引き取りました。
翌日、ノアが息を引き取ったことを話すと「・・・でも、殺されたんじゃないんだもんね。」とポツリと言いました。平成18年6月30日のことです。

大人を、そして教育者である学校の先生を子供たちがハナから信用していないことに本当にショックでした。
〔弱いものに優しく、思いやりを持って〕いくらこんなことを言っても、当の大人が弱っている命を助けようともせずに安易に処分しようとするのを見て子供たちはどう感じるのでしょうか。「面倒事にはかかわらない」「見て見ぬふり」・・・・こういう大人の行動が子供たちの純粋な気持ちを打ち砕いて行くのでしょう。

あまりにも命が軽く扱われていることに大きな不安を感じます。
学校飼育動物にしてもそうです。〔命の大切さを学ぶため〕に子供たちが飼育しているウサギが増えすぎると段ボール箱につめて動物園に持ち込み、動物園はそれを大型肉食獣に生餌として与えていたという新聞記事もありました。学校側は餌になることを承知していました。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~kiy-n/bbs1/15931591864592.html

あの時の女の子たちは、成人式を迎えるころでしょうか。
「弱いものに優しく、思いやりの心を持った」女性に成長していることを願うばかりです。

そして、家庭を持つ私の娘たちにとってわたしは「ウソつきな大人」になっていなかったか気になるのです。

2 件のコメント:

  1. リンクさせてもらっちゃった~

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    1. ありがとうございます。
      たくさんのひとに読んでもらえると良いな♪

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